春のカンザワハダニ防除の際に、サビダニ類も同時に防除できる薬剤を選択しましょう。
サビダニ類は一番茶摘採後頃に急増し、摘採残成葉に褐色・萎縮・落葉などの被害を生じることがあります。
サビダニ類が発生した場合は、一番茶摘採後早めに防除しましょう。
茶園が褐色化するなどサビダニ類の発生に気付いたら早めに防除しましょう。発生が多い場合は専用剤による防除が必要です。
【 生態と被害 】
チャノナガサビダニ、チャノサビダニは4~6月・9~11月に発生が多く、主に新葉の葉裏を加害。被害葉は茶褐色となり、発生が多くなると葉全体が委縮し、ひどい場合は落葉する。
チャノホコリダニは8月中旬頃から多くなり、若芽の表面に群生・加害。加害された若芽は成長とともに硬化、裏面は褐変してサメ肌を呈し、表面はひどく縮れる。
【 サビダニ類の防除 】
越冬後~一番茶萌芽前
一番茶萌芽~1葉期もしくは一番茶摘採後
薬剤抵抗性を考慮し、同一系統の薬剤の使用は年1回とする。
薬液が葉裏に十分かかるよう散布する。
カンザワハダニと同時防除する。
【 チャノホコリダニの防除 】
三番茶摘採後~秋芽生育期
薬液が葉裏に十分かかるよう散布する。
カンザワハダニと同時防除する。