1. 野菜の病害と防除
  2. トマト・ミニトマト
  3. 葉かび病・すすかび病

病害防除 虎の巻 「葉かび病・すすかび病防除」

  • 最初、葉に退緑色~白色の円形病斑を形成
  • 大量に分生子を形成、二次感染以降は急速に蔓延
  • 蔓延し病勢が進むと、枯れ上がり、生育不良や着果不良を起こす
  • 薬剤による防除が難しい
トマト・ミニトマトの葉かび病。トマト・ミニトマトのすすかび病の写真
  葉かび病 すすかび病
発病適温
  • 20~25℃
  • 15℃以下/30℃以上で抑制
  • 25~30℃
  • 25℃よりは30℃の病徴進展が速い
  • 20℃以下では発生し難い
潜伏感染期間 11日以上 30℃:11日程度
25℃:3〜4週間
トマト葉かび病の写真
葉かび病
発病適温
  • 20~25℃
  • 15℃以下/30℃以上で抑制
潜伏感染期間

11日以上

トマトすすかび病の写真

すすかび病
発病適温
  • 25~30℃
  • 25℃よりは30℃の病徴進展が速い
  • 20℃以下では発生し難い
潜伏感染期間

30℃:11日程度
25℃:3〜4週間

※使用している写真及びイラスト等の無断転載を禁止します。
写真原図 木曽 皓

葉かび病・すすかび病の防除が難しい理由

① 見分けにくい

葉かび病
初期:灰白色ビロード状
後期:灰褐色~褐色、立体的
すすかび病
初期:灰褐色粉状
後期:褐色~黒褐色、平面的

病徴がよく似ているため、肉眼での判別は非常に困難

どちらの病気かを見定めての薬剤選びは困難

両方の病害を考慮し薬剤を選定する必要がある

② 効果の高い薬剤が限られている

葉かび病菌・すすかび病菌は分生子を大量に形成

薬剤耐性菌が発達しやすい

耐性菌が確認されていない薬剤を選定する必要がある

③ 潜伏期間が長く、2次感染以降は一気に蔓延

潜伏期間が長く、胞子(分生子)を大量に生成、樹勢が衰えると急速に病勢進展(葉かび病)

発病を確認してからの防除では手遅れになりがち⇒予防が重要である

葉かび病・すすかび病に卓効を示すダコニール1000で、予防・初期防除に努めましょう。

葉かび病・すすかび病の防除のポイントは?

両方の病害に効果が高く 
耐性菌の認められていない薬剤を 
予防的に散布する

トマト・ミニトマト ダコニール1000の推奨使用時期 〜長期促成栽培の例〜 葉かび病10月〜12月、1月〜3月初旬、3月初旬〜6月。すすかび病9月中旬〜12月中旬、4月〜6月。うどんこ病10月〜12月初旬、5月〜6月。灰色かび病11月中旬〜3月。ダコニール1000のおすすめ散布時期:8月中旬〜11月、3月〜5月。

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