優れた耐雨性
「非常に激しい雨」での試験例(きゅうり)
- ダコニール1000の1000倍希釈液をきゅうりの葉に散布
- 翌日、人工降雨装置で1時間当たり50mmの雨を2時間降らせた
- 2日後に灰色かび病菌を接種、20℃、湿度100%で3日間保持した後に調査 (1999年(株)エス・ディー・エス バイオテック自社試験)
さらに激しい「ゲリラ豪雨」での試験例(トマト)
- ダコニール1000の1000倍希釈液をトマトの葉に散布し、風乾。
- 散布1時間後もしくは24時間後に、人工降雨装置で1時間当たり130mmの雨※1を1時間降らせた。
- 疫病菌を接種し、22℃、湿度100%で1日保持し、その後室内にて管理した。
- 接種4日後に、本葉の平均発病率を求め、無処理区との比較により防除価を算出した。
防除価={(無処理区発病面積率%)ー(処理区発病面積率%)}/(無処理区発病面先率%)× 100
※1:傘はまったく役に立たず、水しぶきで一面が白っぽくなり視界が悪くなるため、車の運転は危険なレベル。
(2016年(株)エス・ディー・エス バイオテック自社試験)
左から無処理、降雨なし、散布24時間後降雨、散布1時間後降雨
処理区名 | 薬剤散布 | 降雨 | 防除価 | 症状 | |
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① | 無処理 | ✕ | ✕ | - | 発病 ・ 枯死 |
② | 降雨なし | ○ | ✕ | 100 | 健全 |
③ | 散布24時間後降雨 | ○ | ○ | 100 | 健全 |
④ | 散布1時間後降雨 | ○ | ○ | 100 | 健全 |
ダコニール1000は散布1時間後に猛烈な雨があっても発病が認められず、高い耐雨性を有している。