萎縮病 萎縮病

  • ●株全体に病徴が現れる。
  • ●モザイク斑紋や条斑が葉全面に生じて、葉はでこぼこに波状となる。新葉の伸びは悪く、下葉は下垂して、葉先から枯れ込む。
  • ●本病はアブラムシによって媒介される。気温15~20℃の時、若い株に発病する。
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軟腐病 軟腐病

  • ●茎葉に発生する。
  • ●地際部では葉身に水浸状斑を生じ、やがて内部が腐敗し、外葉から次々と軟化腐敗する。腐敗部は特有の悪臭を発する。
  • ●気温が30~35℃で降雨の続く場合に発生が多い。多湿土壌で発病が著しい。
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苗立枯病 

  • ●株全体に立ち枯れ症状を起こす。
  • ●本葉1~2枚までの頃に発病し、地際部が青白く変わり、軟化して細くくびれ、倒伏して枯死する。株元にかびが見られることがある。
  • ●夏季の高温期に多湿条件で発生する。水田転換畑などでの発生も多い。
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萎凋病 萎凋病

  • ●株全体に病徴が現れる。
  • ●本畑では、移植2~4週間後から発病し、地上部では下葉がわん曲、黄化、萎凋する。地株は縦断すると褐変が見られる。
  • ●高温多雨時には、夏~秋口に軟腐病と併発することもある。
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黒腐菌核病 黒腐菌核病

  • ●株全体に病徴が現れる。
  • ●葉先が黄白色になり、葉全体が枯れこみ、苗が萎凋する。やがて生育が停止し、株は枯死する。地際部には黒色のゴマ粒状の菌核を形成する。
  • ●比較的冷涼~寒冷期に発病する。乾燥土での発生が多い。
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白絹病 

  • ●株全体に病徴が現れる。
  • ●株元の地際部が淡褐色の水浸状に軟化し、白色のかびを密生した後、茶褐色の小粒の菌核を多数形成する。葉は萎凋し、枯死する。
  • ●夏季高温多湿条件での発生が多い。多湿土壌での発病が顕著である。
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べと病 

  • ●茎葉、花梗に発生する。
  • ●葉に長い楕円形~紡錘形の黄白色で大型の病斑を生じ、表面に白色のかびを生じる。病斑は降雨の後には灰色に変わる。病状が進むとしおれて枯れる。
  • ●気温が15℃程度の春と秋に発生するが、特に春季の多雨時に多発する。
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黒斑病 

  • ●茎葉、花梗に発生する。
  • ●紡錘形の病斑を生じ、淡黒色のすす状のかびを生じる。病斑は同心状に輪紋を数層形成し、病斑より上部は枯れあがる。
  • ●梅雨期と9月頃の台風時期に多く発生する。草勢が衰えると発病が増加する。
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さび病 

  • ●茎葉、花梗に発生する。
  • ●中央部がオレンジ色、周囲が黄白色の少し盛り上がった膨れた斑点を生じる。後に斑点は中央部が縦に破れ、さび色の粉(胞子)が飛散する。
  • ●春季と秋季に比較的低温で降雨が続くと多発する。
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葉枯病 

  • ●茎葉、花梗に発生する。
  • ●不整円形、紡錘形の病斑を生じ、赤紫色を帯びた暗褐色のすす状のかびを形成する。黒斑病のような同心状輪紋はつくらない。
  • ●4~11月頃まで発生し、梅雨期と秋季の多雨期に発生する。
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小菌核腐敗病 

  • ●茎葉に発生する。
  • ●葉鞘部の表面に淡褐色の斑点を生じ、拡大して外葉から腐敗する。ときに縦に亀裂が生じ、そこから内葉が突出する。表面に黒色の菌核を形成する。
  • ●夏季の気温が低く、晩秋の降水量が多い年に発生する。年次変動がある。
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白色疫病 

  • ●主に茎葉に発生する。
  • ●青白色の不整形病斑を生じる。やがて葉は垂れ下がり、よじれたりする。進むとほとんどの葉が白色の葉枯れ状となる。
  • ●晩秋から4月に発生する。特に3~4月頃の温暖多雨の条件で多発する。
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