1. 茶の病害虫と防除
  2. 三番茶を摘採しない園(一年を通じた病害虫防除)

茶期ごとの病害虫防除 病害虫の標記:ウンカ→チャノミドリヒメヨコバイ スリップス→チャノキイロアザミウマ ハマキムシ→チャノコカクモンハマキ・チャハマキ シャクトリムシ→ヨモギエダシャク他 ホソガ→チャノホソガ ハダニ→カンザワハダニ サビダニ→チャノナガサビダニ クワシロ→クワシロカイガラムシ
				 【三番茶を摘採しない園】●一番茶 一番茶萌芽前:ハダニ、チャトゲコナジラミ、赤焼病。一番茶萌芽期前後:ハダニ、カメムシ、アブラムシ。摘採後:ハマキムシ、ハダニ、サビダニ
				 ●二番茶 萌芽期〜1葉期:、ウンカ、スリップス、ホソガ、チャトゲコナジラミ。炭疽病、もち病、黒葉腐病=ダコニール1000散布適期。摘採(整枝)直後: 輪斑病。
				 ●三番茶 萌芽期~1葉期:ハマキムシ、ホソガ、シャクトリムシ、ウンカ、スリップス。炭疽病・新梢枯死症、褐色円星病、網もち病・もち病=ダコニール1000散布適期。3~4葉期:ハマキムシ、ホソガ、シャクトリムシ、ウンカ、スリップス、炭疽病・新梢枯死症、褐色円星病、網もち病・もち病。出開~成葉硬化期:炭疽病、褐色円星病。
				 ●秋芽生育期 萌芽期~1葉期:ハマキムシ、ホソガ、シャクトリムシ、ウンカ、スリップス。炭疽病、褐色円星病、網もち病・もち病=ダコニール1000散布適期。※1注意 徒長枝のみの整枝では薬剤の使用回数はリセットされません。摘採とほぼ同様の深さで刈り落とす場合は、摘採と同様の作業とみなされます。※1天候・発生状況に応じて炭疽病・もち病・網もち病の追加防除。
更新園の病害虫防除も重要です。再生芽は害虫の集中被害を受けやすく、樹勢回復、翌年以降の収量や品質に影響します。また、新梢枯死症や炭疽病、整枝後に輪斑病が発生します。
【一番茶後中切り更新園】更新後:クワシロ。更新芽の萌芽期~1葉期:ウンカ、スリップス、ホソガ、新梢枯死症。3~4葉期:ウンカ、スリップス、ホソガ。炭疽病、新梢枯死症=ダコニール1000散布適期。摘採(整枝)直後:ハダニ、輪斑病。秋芽生育期の防除は三番茶を摘採しない園の秋芽生育期と同じ。
【二番茶後深刈り更新園】更新後:クワシロ。更新芽の萌芽期~1葉期:ウンカ、スリップス、ホソガ、新梢枯死症。3~4葉期:ウンカ、スリップス、ホソガ。炭疽病、新梢枯死症=ダコニール1000散布適期。秋芽生育期の防除は三番茶を摘採しない園の秋芽生育期と同じ。
クワシロカイガラムシ:ふ化最盛期防除(5月・7月・9月)も重要!※越冬成虫休眠期防除できる薬剤もあります。