「ダコニール」の歴史と名前の由来


 
 
こんにちは♪ ダコ坊やです。

今回は「ダコニール」の歴史と名前の由来を紹介するよ。
「ダコニール」はアメリカのDiamond Alkali社(当時)で1961年に開発されたんだ。
ボクはアメリカ生まれの日本育ちなんだ。

「ダコニール」の有効成分名を調べると、
”クロロタロニル”や”TPN”って出てくるけど、違いは何だろう。

ボクの様に化学合成された農薬の有効成分には、”一般名”と”化学名”があるんだ。
“一般名”は化合物に付けられる通称や慣用名のことで、
“化学名”は物質の構造を正確に表した名前なんだ。

“クロロタロニル”は”一般名”、”TPN”は”化学名”に由来する略称だよ。

ところでボクの名前(正確には”商品名”)「ダコニール」はどうやってついたんだろう?。

1961年: Diamond Alkali社が「ダコニール」を開発
1967年: Diamond Alkali社がShamrock Oil and Gas社と合併し、Diamond Shamrock社が誕生 
1968年: 「ダコニール」の製造及び販売を目的として、昭和電工㈱と
     Diamond Shamrock社との合弁により、
     昭和ダイヤモンド化学㈱(㈱エス・ディー・エス バイオテックの前身)を設立
1969年: 横浜(現㈱エス・ディー・エス バイオテック横浜工場)にて、商業生産を開始。

ボクの名前を英語で書くと「DACONIL」ってなるんだ。
前半の“DAC”は僕を開発した会社 “Diamond Alkali Co.” の頭文字を、
後半の“ONIL”は”一般名”の”クロロタロニル”の英語表記 ”Chlorothalonil ”の
最後の4文字を取ったんだって。

“DAC”+“ONIL”で「DACONIL」
「ダコニール」は半世紀以上、病害防除の基幹剤として使用されている!長い歴史があるんだよ。
これからもよろしくね♪。

 
 

参考文献
Harler C ”Taking action: How Daconil shaped Lee Kozsey’s career” Golfdom, vol.69 no.2 (2013): 30-31.