今出る病害虫&防除のポイント「ネギさび病」
こんにちは。ダコ坊やです♪
▲ 4月下旬に定植したネギが大きくなってきたよ(6月下旬撮影)
▲ 葉にオレンジ色のさび状のふくらみが見える。ネギさび病だ!(>_<) ▲ 拡大するとこんな感じ。
▲ もっと拡大するとこんな感じ。ふくらみが縦に破れて、中からオレンジ色の粉があふれている。
▲ 粉を顕微鏡で覗くと、まるいイクラみたいな形をしている。ネギさび病の夏胞子だよ。
この夏胞子が風や雨滴で飛ばされて病気が広がっていくよ。
〇病害の特徴
・葉に、紡錘形~長楕円形の橙黄色のやや隆起した小斑点を生ずる。
・隆起が進むと、表皮が縦に破れて、内部から橙黄色の粉状の夏胞子が飛散する。
・発病がひどいと夏胞子のために畑全体が黄化して見える。
・激しく発病した株は葉全面に橙黄色の斑点を生じ枯死する場合がある。
・夏胞子の発芽は9~18℃が良好で、24℃以上では少ない。春季から秋季にかけて発生するが、
夏季には一時終息する。春季と秋季に低温で降雨が多いと多発する傾向がある。
・ネギの他、タマネギ、ニラ、ニンニク、ラッキョウに寄生するが、寄生性に分化があり、
ネギのさび病菌はネギ、タマネギに寄生性が強い。
・夏胞子、冬胞子の形で越年する。夏胞子が翌年の感染源と考えられているが、
冬胞子の役割はわかっていない。
〇見つけ方のコツ
・発病初期は葉に紡錘形~長楕円形の小さな脱色斑を生じる。
その後、オレンジ色で数㎜長の条斑となる。写真を参考に初期病斑を見逃さないようにしよう。
〇防除のポイント
タマネギ、ニンニクはそれらを侵すさび病菌の系統がネギと同じとされていることから、
これら作物の後作や周囲にはネギを栽培しないほうがよい。
肥料切れで草勢が衰えると発病しやすいので、肥培管理を適正にする。
薬剤の予防散布を心がける。
ダコニール1000はネギさび病に登録あり!
ダコニール倶楽部でその他の病害も紹介しているよ。是非ご覧ください。
http://daco-club.com/dictionary/leek.html