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発病初期の防除に努める

まとめて予防できる病気

ダコニール1000なら、長雨の時期に発生しやすいべと病・さび病・黒斑病・葉枯病をまとめて防除できます!

べと病

症状

  • 茎葉の感染部分が、白〜黄化

発生条件

  • 15℃前後
  • 降雨(春の菜種梅雨期)、多湿

詳細

  • 発病してからの病徴進展が早く、病斑が広がり始めてからでは薬剤の効果が得られにくいので、予防的な散布を心がける。
  • 低温多湿の条件で発生しやすいため、梅雨時期と秋雨時期は特に注意する。昼夜の気温差が激しくなってきたら要注意!
  • 病原菌は胞子の状態で土壌中に生存するため、発生した圃場では連作を避ける。発病をした株はすぐに抜き取って処分する。
  • 薬剤耐性菌に注意!
  • 排水が悪く日陰で風通しの悪い圃場で発生しやすい。
さび病

症状

  • 茎葉に、橙色の小斑点

発生条件

  • 15~20℃
  • 連続した降雨、多湿

詳細

  • 感染力が高く、発病すると胞子によって周辺のねぎにも被害が広がるので発生前に予防する。
  • 感染後の潜伏期間が長いので油断せず、予防を心掛ける。
  • 発病を発見したら株を取り除き、圃場外に素早く処分する。
  • 低温で降雨が多いと多発するので、梅雨時期、秋雨時期は特に注意する
  • 肥料が切れた株(株が弱った状態)で発病が多くなるため、肥培管理に注意し健全に育てる(肥料過多にも注意)
黒斑病

症状

  • 茎葉に、紡錘形・楕円形の病斑

発生条件

  • 25℃前後
  • 降雨(梅雨期、秋雨期)、多湿

詳細

  • 発生が長期にわたる
  • 大量の胞子を作るため、発生後の防除が難しく、予防が重要。
  • べと病、さび病発生後の弱った株で発生しやすいので併せた予防を心掛ける。
  • 梅雨・秋雨時に多く発生するので、雨前に予防する。
  • 肥料不足・肥料過多それぞれで発生しやすいため適切な肥培管理が重要。
  • 植え付け時は密植を避け、風通しを良くする。
葉枯病

症状

  • 茎葉に、不整円形・紡錘形の病斑

発生条件

  • 15~20℃
  • 降雨(梅雨期、秋雨期)、多湿
  • べと病発生後

詳細

  • 発生が長期にわたる
  • べと病、さび病発生後の弱った株で発生しやすいので、併せた予防を心掛ける。
  • 植付けから収穫まで長期的に発生するので、他の病気と併せて防除する。
  • 梅雨・秋雨時に多く発生するので、雨前に予防する。
  • 肥料不足・肥料過多それぞれで発生しやすいため適切な肥培管理が重要。
  • 植え付け時は密植を避け、風通しを良くする。

似ている病気に注意!

黒斑病と葉枯病
  • 発生しやすい条件(気温・湿度等)や発病時の症状が似ており、病気の判別が困難
  • 発生が長期にわたる

総合的な防除のポイント

ネギは葉にワックス成分が多いため、薬液が付着しにくい作物です。湿展性の高い展着剤を加用し、薬剤の付着性を高めることが薬剤防除のポイントです!

  • 梅雨期・秋雨期はさまざまな病気が発生しやすくなるので、降雨状況を確認し、発病前から薬剤散布を行う。
  • 多発すると農薬の効果が不十分となるので、発生前〜直後の予防散布が重要。
  • 同一系統の薬剤を連用すると耐性菌が発生する恐れがあるため、複数系統の薬剤によるローテーション散布を行う。
  • 多湿状態の圃場では病気の発生が助長される、圃場の水はけをよくする。
  • 発病株を見つけた場合には早めに抜き取って処分する。
  • 肥料切れを起こすと、植物体が弱くなり病気になりやすくなる。適切な肥培管理が必要。