三番茶を摘採する園【秋芽】生育期・整枝直後・整枝後
- 基幹防除は確実に。
- 補完・臨機防除は発生と被害を予測して判断。
- 地域・気象条件などにより茶の生育及び病害虫の発生状況は異なります。
本資料は参考事例として
お使いください。
三番茶(摘採園)【秋芽】萌芽〜生育後期
基幹及び 補完・臨機防除
- 芽の生育期間が長く、多くの主要病害虫が発生する。
- 病害虫が多発生すると秋芽の充実を損ない、翌年一番茶の収量・品質に大きく影響し、翌年の発生源となるため、徹底した防除が必要です。
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長い秋芽生育期間中の被害を防ぐため、生育初期・中期に体系防除(基幹)、後期等に補完・臨機防除で、総合的に病害虫を防除する。
- 秋芽充実に影響の大きな炭疽病、網もち病、チャノミドリヒメヨコバイ、チャノキイロアザミウマを重点に防除する。
- 新梢枯死症、カンザワハダニの発生が多い場合は、専門剤で補完防除する
基幹防除
炭疽病他
防除方法
「萌芽~1葉期/ダコニール1000+殺虫剤」と「3~4葉期/DMI剤+殺虫剤」で体系散布。
- 萌芽~1葉期防除は極めて重要。予防効果・残効性に優れるダコニール1000で省略せず実施。
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3~4葉期は治療的効果に優れるDMI剤が効果的。
※特に伝染源病葉の多い園で降雨持続後の散布となる場合などは「3葉期頃のダコニール1000+DMI剤(+殺虫剤)の混用散布」が効果的。
炭疽病、新梢枯死症、網もち病
防除方法
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降雨や多湿条件で、生育中の柔らかい新葉に感染するため、芽の生育を把握すると共に天候に注意し予防散布する。
網もち病発生園 … 生育後半期の感染が多いため、4~5葉期頃に銅剤による追加防除が効果的です。
チャノミドリヒメヨコバイ、チャノキイロアザミウマ
防除方法
- 晴天で急増し、生育初期加害の被害が大きいため、萌芽~1葉期の防除が重要。芽生育期間が長いので3~4葉期頃の2回目の防除が必要。
補完・臨機防除
新梢枯死症
防除方法
- 包葉が脱落する2葉期頃を中心に感染するため、多発生園はこの時期に補完防除する。
チャノホソガ・チャノコカクモンハマキ・チャハマキ
防除方法
- チャノホソガは第4・5世代、ハマキムシ類は第3・4世代が発生。潜葉幼虫期、若齢幼虫期が体系防除と一致する場合は同時防除可能。発生が多い場合、発生時期が合わない場合は専用剤で補完防除する。
ヨモギエダシャク
防除方法
- 発生した場合は若齢幼虫期に防除する。
マダラカサハラハムシ
防除方法
- 萌芽~1葉期防除の防除効果が高く、他害虫と同時防除する。
カンザワハダニ
防除方法
- 更新園などで最近増加傾向。専用剤で発生初期に補完防除する。
チャトゲコナジラミ
防除方法
- 第3世代幼虫が秋芽生育中期頃発生するため、体系2回目3~4葉期に他害虫と同時防除する。
クワシロカイガラムシ
防除方法
- 第3世代幼虫が発生する9月頃に、防除適期であるふ化最盛期を把握し、適期防除。ふ化最盛期のずれ、ふ化時期の幅が広くなるので留意する。
三番茶(摘採園)【秋芽】出開き~成葉硬化期
補完・臨機防除
褐色円星病 ※ 発生園では追加散布
防除方法
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体系2回目防除の10~14日後、新芽が出開き、葉色が濃くなり始めた頃の追加防除が効果的です。
※新芽が完全に硬化し、緑斑症状が発生し始めると、防除効果が極端に低下するので注意する。
三番茶(摘採園)【秋芽】秋整枝直後
補完・臨機防除
輪斑病
防除方法
- 南九州など温暖地の「やぶきた」園では、気温が高いと秋整枝後に発生。発生すると、親葉となる秋芽成葉の枯葉被害を生じ、翌年茶への伝染源増加を招く。
- 秋整枝直後(~3日後まで)に、適切な薬剤を選択し防除する。
三番茶(摘採園)【秋芽】秋整枝後
補完・臨機防除
カンザワハダニ
ポイントはここ!
- 従来はこの時期の防除が重要であったが、近年秋期発生が減少し防除の必要性が低下している。
- 選択性薬剤の使用により、カブリダニ類などの天敵を増加させることも大切。
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この時期のハダニは、摘採面・裾部など葉層の全体に分布。葉裏や裾部に薬液が十分かかるように散布する。
- 11月頃に成虫・幼若虫・卵のいずれのステージにも効く薬剤で防除。
- チャトゲコナジラミの発生が多い園では同時防除できる薬剤を選択する。
防除方法
- 発生が多い場合は秋芽成葉への影響と翌年春の発生を抑えるため防除を行う。
チャトゲコナジラミ
防除方法
- 鹿児島県では最近発生が多く、第4世代(越冬幼虫)防除の必要性が高まっている。秋整枝後10月下旬~11月上旬頃に発生するふ化後の若齢幼虫を防除する。薬剤によってはカンザワハダニと同時防除も可能です。