トマト・ミニトマトの病気
トマト・ミニトマトは、
雨の多い日本では病気が
発生しやすい作物なんだ。
トマトの病気
トマトの輪紋病
トマトの疫病
トマトのうどんこ病
トマトの疫病
トマトのすすかび病
トマトの灰色かび病
トマトの葉かび病
トマトの灰色かび病
トマトの灰色かび病

*使用している写真及びイラスト等の無断転載を禁止します。

トマト・ミニトマトの作型と病害の発生消長

トマト・ミニトマト促成栽培
トマト・ミニトマト露地普通栽培

散布剤としての適用病害と使用方法(トマト)

2023年3月現在

作物名 トマト
適用病害名 葉かび病、すすかび病、
うどんこ病、灰色かび病、
疫病、輪紋病、炭疽病、
斑点病、褐色輪紋病
希釈倍数 1000倍
使用液量 100〜300
ℓ/10a
使用時期 収穫前日まで
本剤の使用回数 4回以内
使用方法 散布
TPNを含む農薬の総使用回数 6回以内(土壌灌注は2回以内、散布、常温煙霧、くん煙及びエアゾル剤の噴射は合計4回以内)

散布剤としての適用病害と使用方法(ミニトマト)

2020年1月現在

作物名 ミニトマト
適用病害名 葉かび病、すすかび病、
うどんこ病、灰色かび病、
疫病、輪紋病、炭疽病、
斑点病、褐色輪紋病
希釈倍数 1000倍
使用液量 100〜300
ℓ/10a
使用時期 収穫前日まで
本剤の使用回数 2回以内
使用方法 散布
TPNを含む農薬の総使用回数 2回以内

土壌灌注剤としての適用病害と使用方法(トマト)

2023年3月現在

作物名 トマト
適用病害名 苗立枯病(リゾクトニア菌)
希釈倍数 1000倍
使用液量 3l/㎡
使用時期 は種時又は活
着後但し、定植
14日後まで
本剤の使用回数 2回以内
使用方法 土壌灌注
TPNを含む農薬の総使用回数 6回以内(土壌灌注は2回以内、散布、常温煙霧、くん煙及びエアゾル剤の噴射は合計4回以内)

常温煙霧剤としての適用病害と使用方法(トマト)

2023年3月現在

作物名 トマト
適用場所 温室、ガラス室、ビニールハウス等密閉できる場所
適用病害名 すすかび病、葉かび病、褐色輪紋病、うどんこ病
希釈倍数 33倍
使用液量 10ℓ/10a
使用時期 収穫前日まで
本剤の使用回数 4回以内
使用方法 常温煙霧
TPNを含む農薬の総使用回数 6回以内(土壌灌注は2回以内、散布、常温煙霧、くん煙及びエアゾル剤の噴射は合計4回以内)
葉かび病

●主に葉に発生する。

●葉表に不鮮明な黄色小斑点を生じ、葉裏は灰褐色のビロード状のかびを生じる。中位の成葉で激しく発病する。

●施設栽培での被害が大きく、20~25℃の温度と多湿で発生が増加する。

すすかび病

●主に葉に発生する。

●葉裏に不明瞭な淡黄緑色の病斑をつくり、灰褐色粉状のかびを生じる。拡大して黒褐色の円形あるいは不整形病斑となる。葉表には、不明瞭な淡黄褐色病斑をつくる。

●多湿条件で発生が多い。

うどんこ病

●主に葉に発生し、葉柄、果梗、へたも侵す。

●エリシフェ菌の場合、葉の表面にうどん粉のような白色のかびが密生し、黄化する。レベイルラ菌の場合、葉裏に白いかびを生じ、黄化し、やがて落葉する。

●施設栽培での発生が多い。

灰色かび病

●果実に発生するが、葉、茎も侵す。

●果実では、暗褐色の水浸状病斑を生じ、拡大して軟化・腐敗する。病斑には灰色のかびを多数生じる。未熟果実に黄白色円形の小斑点病斑(ゴーストスポット)を生じることがある。

●施設栽培の被害が大きい。

疫病

●葉、茎、果実に発生する。

●葉では灰緑色の水浸状病斑を生じ、拡大して暗褐色の大型病斑となる。多湿時には白色のかびを生じ、乾燥すると茶褐色に変わる。果実ではチョコレート色の病斑となる。

●露地栽培で多く、やや低温で多湿条件の施設栽培でも発生する。

輪紋病

●葉、葉柄、茎、果実に発生する。

●葉では暗褐色の水浸状の小斑点を生じ、拡大して緑褐色の同心輪紋大型病斑を生じる。

●高温乾燥条件での発生が多い。
 

褐色輪紋病

●主に葉に発生するが、茎、果実にも発生する。

●葉では黄色の小斑点を生じる。その後拡大して直径3〜10mm前後、周縁が黄色の不規則な褐色輪紋状の斑点となる。

●高温(30℃前後)多湿条件での発生が多い。品種による発病差が大きく、草勢が低下すると病気進展が助長される。

*使用している写真及びイラスト等の無断転載を禁止します。写真原図 木曽 皓